内部統制
内部統制とは会社の4つの目的(業務の有効性及び効率性・財務報告の信頼性・事業活動に関わる法令等の遵守・資産の保全)を達成するための必要なルールや仕組みのことをいいます。また、内部統制は、6つの基本的要素(統制環境・リスクの評価と対応・統制活動・情報と伝達・モニタリング(監視活動)・IT(情報技術)への対応)から構成されます。
内部統制の必要性については、内部統制がなかったらと考えてみましょう。もしも内部統制がなかったら、チェックや承認といったプロセスがないため、経営や意思決定のスピードは上がります。また、社員の活動をチェックする上長がいないため、その分の時間や人件費は浮きます。一方で各社員が好き勝手に会社のお金で備品購入や仕入を行うことになりますが、それが本当に必要なものか、無駄ではないか、本当に買っているかはチェック体制がないのでわかりません。また、会計帳簿も正確かわからないので、経営の意思決定が正しく行えないことになります。そのため、会社の取引を正確に記録するとともに、正しい意思決定を行うために適切な内部統制を構築することが必要になります。なお、誤解されやすいですが、内部統制=J-SOXではありません。